黄金時代

だいたい映画のはなし

「親切なクムジャさん」がヒーリング映画だって話

親切なクムジャさん(パク・チャヌク/2005)がオールタイムベストのひとつで、わたしにとっては気分が落ち込んでるときに観たくなるヒーリング映画なんだよねって父親に言ったら半ば本気で精神状態を心配されたことが過去あったが、今日もなんとなく気分が落…

尾形百之助の深淵

ゴールデンカムイ(野田サトル/2014)を読んだ。ハマると分かっていてずっと読む機会を逸していたのだが、こんなこと↓人生で二度と訪れないので、ありがたくご厚意に与ることとした。早速紙でも買わせていただきました(おとなでよかった!)。 【特別コメン…

【旅行記】スコットランドが最高だって話 〜グラスゴー編〜

180314〜180322 ロンドンとスコットランドに行ってまいりました。相も変わらずミーハーなのですぐ聖地巡礼したがるの巻。今回のテーマはトレインスポッティングとハリーポッター、裏テーマはパブでビール&スコッチ。ザ観光もそれなりに取り入れつつ、それで…

「スリー・ビルボード」、ディクソンのはなし

スリー・ビルボード(マーティン・マクドナー/2017)をみた。 今回はもう書き留めておきたいことをワサーッと書いただけです。ネタバレてます。 感想 ディクソンはゲイかもしれない おわりに 感想 良し悪し、正解不正解、正義と悪、なんでもかんでも二元論で…

「アメリカン・バーニング」感想

American Pastoral(邦題:アメリカン・バーニング/Ewan McGregor/2016)をみた ユアン・マクレガー初の長編監督作品。Philip Rothの小説が原作で初稿は2006年。ユアン演じるシーモアには最初、ポール・ベタニーがキャスティングされていたとか。(IMDbより …

「新しき世界」「ピンポン」「グラン・ブルー」-5月ダイジェスト版

心の余裕のなかった2月(9本)3月(6本)を通り越し、5月はそれなりに映画を観れているし(23本)、わたしは趣味の両立ができないというクリティカルな持病持ちでしかし丁度今は映画に塗れたい時期なんでしょうな、などと思う(美女と野獣を観て以来、ユアン…

「たかが世界の終わり」を考える

「たかが世界の終わり」(グザヴィエ・ドラン/2016)をみた 近く訪れる自身の死を伝えるため、家族に会いに実家へ12年ぶりに戻る話。ある家族の、ある一日のおはなし。 主人公は何の病気なのか、何故12年も家に帰らないことになったのか、果たして主人公は死…

「マグニフィセント・セブン」のはなし

「マグニフィセント・セブン」(アントワーン・フークア/2016)をみた 感想 ただただただかっこいい。 7人ひとりひとり全員が格好良くて、ドンガラバーンとテンポも良く爽快。何度も言ってアレだが、とにかく右から左から上から下からかっこいいが素手で殴っ…

「沈黙」所感

「沈黙」(マーティン・スコセッシ/2016)初日をみた 《感想》 日本人として、あの時代の日本人の所業を、それでも実はその裏に隠された日本人の被った苦い記憶とを、知らずに生きてきたことを恥だと思った。 自分が信仰をもたないことを良くも悪くも思った…

「インセプション」をみた

なぜわたしはこれを観ぬまま今まで生きてこられたんだろう映画を観ました、その名も「インセプション」。(クリストファー・ノーラン/2010) 「夢」を共有することで他人の潜在意識内に潜り込み、情報や思考になる以前の「アイディア」を切り取って盗んだり…