黄金時代

洋画をみます/書生

「沈黙」所感

「沈黙」(マーティン・スコセッシ/2016)初日をみた

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《感想》

日本人として、あの時代の日本人の所業を、それでも実はその裏に隠された日本人の被った苦い記憶とを、知らずに生きてきたことを恥だと思った。

自分が信仰をもたないことを良くも悪くも思ったことはないけれど、信仰の果てに自身の答えを見出したロドリゴ神父が、そして生涯の中で自分が最も美しく強くそして弱くて汚なくなれる足掛かりを信仰に見出し選び抜けたことへ、ひどく羨望の気持ちを抱いた。ロドリゴの日本での境遇を思えばそれは一般的に哀れみの対象なのかもしれないけれど、わたしにはロドリゴが美しすぎて、そしてずっと羨ましかった。少なからずわたしもロドリゴにイエスを重ねていて、キチジローに自分を投影し告解さえしていたのだ。