黄金時代

だいたい映画のはなし

【旅行記】スコットランドが最高だって話 〜グラスゴー編〜

180314〜180322 ロンドンとスコットランドに行ってまいりました。相も変わらずミーハーなのですぐ聖地巡礼したがるの巻。今回のテーマはトレインスポッティングハリーポッター、裏テーマはパブでビール&スコッチ。ザ観光もそれなりに取り入れつつ、それでも対象作品を欲張らなかったおかげか、ロケ地を大方サクサク消化していけたので良き旅でした。というかそれよりも何よりも、スコットランドのハイランド地方が最高だって話を誰にだってしたい!!!!!!!!ので書き始めます。

 

  

そもそもスコットランドって

 スコットランドってこんなかんじ。思ってたよりも意外と北なんだよね。シーズンはやっぱり夏なのでぶっちゃけ3月は観光地もツアーも人で一杯みたいなことはなかったように思います。めちゃくちゃ寒い(体感東北の真冬よりももう少し寒いくらい)ので、ユニクロライトダウンとマフラー手袋は必須。耳当てか帽子が欲しくなるくらい、露出してるそこかしこが痛くなるかんじ。まあでもギリ生きていけますギリ。ハイランド地方はスコットランドの北西部で(地図のピンが刺さってる辺り一帯。地図上がなんかワシャワシャしてるところ)、山と湖と渓谷がめっちゃあるところです。

 

ロンドン-グラスゴー間(電車)

 今回は《成田→ヒースロー(ロンドン3泊)→Euston→グラスゴー(1泊)→エディンバラ(2泊)→成田》という旅程でした。ロンドンも普通にめちゃくちゃ楽しんだのでそれは後日纏めるとして、今日はグラスゴーに行っちゃいます。

 グラスゴースコットランドエディンバラと肩を並べて有名な都市。トレインスポッティングも作中の舞台はエディンバラとして描かれているけれど実際の撮影のほとんどはグラスゴーで行われたということで、ロケ地も豊富。何より街の雰囲気が一番すきでした。特に根拠はないけど、レントンが走ってそうなのはエディンバラよりもグラスゴー

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 こんなかんじ。市街地の範囲はそれほど大きくないのだけど、坂がすごい!スーツケースがちょっぴり大変でした。

 時系列逆行しますが、グラスゴーへはレイルヨーロッパで予約した特急で向かいました。5時間ちょいかかるので朝を早めに設定、案の定列車がどれもかしこも遅延してたので(20分ほど?)早め早めが良いのかも。知らないみんなと広場に立ってじいっと電光掲示板見つめてるのもなんだかワクワクして楽しかったけどね!

 1等を取ったので食事が出ましたが、パサパサのサンドイッチでちょっとしょんぼり。でも水やコーヒー紅茶が飲み放題だったのは嬉しかったです、水はペットボトルでもらえるよ〜。向かいの席におじさんが座っていたけれど、超ド観光客が乗り合わせてるっていうのに一瞥もくれないという清々しさっぷり。窓がちょっと汚くて写真がきれいに撮れなかったのが残念でしたが、北上する過程で天気がめまぐるしく変わるわ、そこかしこにひつじさんがモコモコしてるわ、緑と山と雪とでほんっとう楽しかった。

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 (↑車窓)

 

トレインスポッティング巡り 

 行ったロケ地が地図中の星印。丸で囲ったのはスコットランドで唯一の地下鉄(駅も電車もかなりきれい。ほとんどTubeなのだけど車体がオレンジで車両が短く、ホームもこじんまりしていてとってもかわいい)!中心市街地はグラスゴーと名前が入っている辺りなので、ワーイ結構不便!夕方に動き出したのであまり数は回れなかったけれど、体力だけは温存してあったので地下鉄で近くまで行ってあとはひたすら歩きました(地下鉄が日曜18時終電という悲劇に見舞われる)。基本的にバス社会なようで、これはエディンバラも共通なのだけどオイスターカード(Suica的な)のようなものがなく基本現金乗車でしかも釣り銭が出ないのだ!小銭作りがちの観光客には有り難いけれど(?)今時クレジット決済だものね、小銭って意外とできないものなんだよなあ〜。あとそのへんに置いてあるやろと思っていたバスの路線図が意外と簡単に入手できなくて、結局グラスゴーのバスは今回諦めました。

 

The Firhill Complex

 これあれですね、冒頭のフットサル場です。レントン頭ゴーンいくとこ。

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 だっれもいない。土曜の昼間に部活やって18時にはシンとしてしまううちの向かいの中学校のようだ(?)まあ街全体に言えるけれどそんなに人が多くなくてでも寂しいわけじゃなく、ちょっとゆったりした雰囲気が流れていたな、グラスゴー。お散歩がめちゃくちゃ楽しかった。

 

Café D'Jaconelli 

 やってなかった。レントンとスパッドがミルクセーキずぞぞ〜っとやるとこ。甘いのかな(リサーチの詰めは甘かった)。

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Kelbourne Saint

 さらに歩いて歩いて

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 ワーイ!今にもジョッキが降ってくるかと、、1mmも思えないほど素敵に改装されていました。お店の経営体自体は当時と変わったようだけれど大規模改修はしていないのでめちゃくちゃそのまま(青空だけど)。 この日はちょうどお誕生会で貸切のため二階には上がれませんでした〜。残念だったけれど、ベグビ〜がドカッと座っていた場所でかわいいお子たちがハッピ〜バ〜スデ〜やってるなんてなんて微笑ましいの。

 地元っぽい人が何組かいらっしゃって、お誕生会もそうだけど家族連れのお食事も多いようでした。お肉(ステーキ?)のお店のよう。ちょっと休憩ってテンションで入店したのでパイントとおつまみしか頼まない客へも優しい店員さん。基本的にスコットランドの人々全員めちゃくちゃあたたかくて親切でした。泣ける。

 

Glasgow Royal Infirmary

 レントンが運び込まれた病院のはずなのだけど、ちょっと結構ウロウロしたのにそれっぽい出入り口が見当たらず、日も暮れていたのでフーンつって帰りました。残念。これにてグラスゴーロケ地巡り終了(夜は市街地のパブでスコットランド伝統料理ハギスを食べるの巻。めっちゃくちゃおいしい)。

 

ハイランド地方1日ツアー 

 今回の旅最大の目的であるハイランド地方!ずっとずっと、007/スカイフォールを観たときからSkyfall、あの渓谷へ行ってみたくて堪らなかったのです。Glencoe(グレンコー)というところ。街ではなく、本当に渓谷の広がる土地の地名なので車で行くしかないんですよね。当初はイギリス左車線だしレンタカーしようかと思っていたのだけど、冬で雪が降ったら嫌だし、どうにかなったときに乗り切れるほどの英語力なのか?ということで、今回は安全策をとってツアーにしました。結果的にツアーめっちゃくちゃ良かった!グレンコーがメインだったけれど、ぐるぐるいろんなところに連れて行ってくれて、タイトだったけれど一人じゃあなかなか企画できない所ばかりへ行けました。なぜエディンバラではなく先ずグラスゴーを行き先に選んだのかというのも、グラスゴーのほうがハイランド地方に近いので、日帰りツアーの内容や時間を考えるとグラスゴー発のほうが都合が良かったからという理由でした。それに、スコットランドから日本に帰ることを考えるとエディンバラ空港のほうが楽そうだったので(楽でした)。

 ツアーはRabbies Tourで予約。適当にGlencoeなどなど打ち込むとツアーがダダダっとヒットするので、一通り内容を見て好きなのを選ぶの巻。ネス湖にあまり興味がなかったので廃墟になったお城や港町を巡れるコースにしたよ。コースはこんなかんじ (わたしのときは順路5→1→2→3→4だった)。

 いやあさ、インヴァレリー(①)もオーバン(③)も地球の歩き方に2ページくらい載っているけれど、じゃあ行こうやってなかなかならないでしょ!?なんっにも知らないで行ったけれど、すっごい感動したしめちゃくちゃ楽しみました。20人乗りくらいのベンツのバンで、運転手兼ガイドの陽気なおじさんがめちゃくちゃ歌いながら道中を解説してくれるので、一人でグレンコーだけ回るよりもお得だったなあと。メインどころはそれなりの時間を取ってくれるけれど他はわりとサクサク回っていくので、ノープランの人間にはめちゃくちゃ塩梅よかったです。

 

Loch Lomond National Park

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 国立公園の畔。湖と山々が眼前に広がり午前の早い時間だったからか、人住んでるの!?ってくらい長閑で空気が綺麗なところでした。それでもお土産やさんが開いていたので入店したところ、どこから来たのかと声をかけられあったかいショートブレッドを振る舞っていただき、日本のTokyoより北のまちだよと答えたら店のおじいちゃんが熊と釣り人のテレビを見たことがあるよ!!とテンション爆上げになるの巻。あったかいなあ〜(ショートブレッドお買い上げ)。

 

Kilchurn Castle

 遠目から眺めて写真を撮るだけの10分そこらで終わるのだけど、ツアー中何箇所か連れて行ってくれる廃墟になったお城のうちのひとつ。15世紀のお城が、廃墟とはいえ今でも残っているなんてすごいよなあ〜。ツアーにはハリーポッターのようなファンタジーな世界が広がるよなどと記載されている。

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Inveraray

 インヴァレリーは中心に湖畔を臨む緑の広場があり、向かいには白い建物が立ち並び、小道を進むとこれまた15世紀のインヴァレリー城が聳え立つまち。こちらは現在も城主がおり、夏のあいだは場内展示も行っているようなのだけど、オフシーズンは閉まっているので今回は少し離れた門までしか近づけず。門の中では植木屋さんが植栽のメンテナンスしてました。ちなみにインヴァレリー城はダウントンアビー2012年のクリスマススペシャルのロケ地だったようで(みてない)!お城のすぐ向かいには定番の羊さんがたくさんモコっていたりする。

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Oban

 オーバンはフェリーが発着する港町。潮の匂いに大きなフェリー!このツアー中最も大きなまちでした。お昼休憩がここだったので、どうせならとシーフードのお店へ。海鮮クリームパスタを食べたけれどほんっとに美味しかった〜!椅子の座面がタータンチェックというさりげないスコットランドみに嬉しくなっちゃったり。料理を待つ間にオーバンを急遽ググってみたところ、フェリー乗り場の目の前にあるシーフードの露店がとてつもなく美味しくて人気だという情報を入手。フェリーを目指して向かえば迷うことなし。生の牡蠣やシーフードのオーロラソース和えなど、多様なメニューがショーケースに並んでいました。牡蠣を食べたけれど、あと10個食べれるってくらい美味しかった〜〜。プリプリしおしお

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Glencoe

 そしてそしてスコットランドに行こうと決めた最たる理由であったグレンコー!歴史的にはグレンコーの大虐殺の場所として知られているようで、ガイドさんも血塗られた歴史についてしばらくお話になっていました。渓谷一帯がグレンコーなので、どこが何ってわけではないのだけど、いたるところに車の駐車スペースがあってある意味それなりに観光整備されていたように感じる(レンタカーで行っても、特に迷わず写真撮りに止まったり降りたりちゃんとできそうだなという意味で)。今回停車した場所は厳密にはスカイフォールのロケ地ではなく、実際の撮影場所には止まってもらえず通り過ぎるときに車内で紹介していただくに留まってしまったのだけど、それでも目の前を囲うように聳え立つ山々にしっかり圧倒され、谷になっている方まで下りてみたり、十分満足するまで自由にしてくれたので、めちゃくちゃ感動して満足しました。写真に収めると急にスケール感がショボくなってしまうのがとてもとても残念なのだけど、山ってほんとすごい。眼前に広がるあの圧倒感と迫力をぜひ生で多くの人に体感してほしいです。ちなみに、スカイフォールだけでなく、ハリーポッターでもアズカバンの囚人にてヒッポグリフの死刑をめぐり水面下でバトルが繰り広げられたハグリッド小屋はグレンコー撮影だったらしい。

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 ↑ スカイフォールはこのあたりらしく(車窓より)。

 

締めのスコッチ

 これにてグラスゴー編終了(結局グラスゴーは散歩はしたものの市街地観光全くできてないなw)!生ライブやってるパブでスコッチくださいって初めて言ってみたら、スコッチだけのメニューを出してくれて、しかも全部に値段と味の説明が書いてあってとってもとっても楽しかったです。普通に頼むとショットで出てくるので、氷入れてくださいと言ったら本当に家の冷凍庫で作るような氷1カケラだけ入れてくれましたw 普段スペイサイドを好んで飲むけれど、せっかくなのでハイランドを頼んでみました。いつもよりしっかりした味と重みで、でもめっちゃくちゃ美味しかったです。スコッチ大好きだけど、パブに行ったらどうしてもビールばっかり飲みたくなっちゃうんだよなあ。ってわけでスコットランド帰りにはオーバンってスコッチをお土産に買って帰りました!

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 次回はエディンバラ編!